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無垢材にこだわる

チークや胡桃、広葉樹の持つチカラ

 とがった細い葉のまっすぐ育つ針葉樹と、丸みを帯びた葉でどっしりと横に広がる広葉樹。一般的に見た目の違いから区別されているように思われますが、その細胞の成り立ちも大きく異なっています。水分を根から葉へと送る通路(仮道管)が組織の約90%を占める針葉樹に対して、広葉樹は水分の通路である導管と幹を支える木部繊維、養分を貯蔵する柔繊維、と細胞ごとに機能が分かれていて構造ははるかに複雑です。
 成長スピードにも違いがあり、針葉樹は40~60年で、広葉樹はゆっくりと150~200年かけて一人前の木に成長します。また、広葉樹のほうが細胞と細胞の間にある孔の数が少ないことから木が含む空気量も少なく、硬く重く木目がはっきりしているのも特長です。

 

 軽くて軟らかく加工のしやすいスギ・ヒノキ・ヒバといった針葉樹は、成長も早く調達が容易ということもあって、昔から建材によく用いられてきました。ソリッドデザインでも柱や梁といった構造材には針葉樹を取り入れています。
 一方で、床や建具、オーダーキッチンの天板、家具など目に見える場所や手に触れる場所には必ずチークや胡桃(くるみ)といった広葉樹をご提案しています。手間がかかっても広葉樹にこだわるのは、美しさと触感が格段に違うから。
ゆっくり大きくなる広葉樹は適度に油分を含み、その木目も月日が経つごとにさらに良い色に変化していくのです。じっくりと育まれたものは、強くしなやかで美しい。広葉樹の魅力はそこにあると考えています。

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